大学受験を経験したかどうかでその後の人生が変わるという話

大学受験を経験したかどうかでその後の人生が変わるという話

最近とある後輩と話をしていて、「学歴」の話になりました。

話を進めていると、改めて自分は「学歴重視派」だなと思ったわけです。と言っても僕自身はマーチ大学しか出ていないので、とても「俺の学歴を見よ」なんて言えたもんじゃないんですが…。

今回はそんな僕でも学歴が大事だと思う理由を挙げていきます。

※もちろんいわゆる学歴がない(高卒や有名大学を出ていない)人たちの中にもものすごく優秀な方もいますし、逆に超高学歴でも全然仕事で使えない人もいます。あくまでも一般論(と僕の実感値)として書いています。

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学歴が示すもの

僕は会社の中で、中途採用の面接をする立場にいますが、やはり学歴は見ます。実際の業務にはどこ大学だろうが、何を専攻していようがほぼ関係ないにも関わらず、です。

それでも見るのは何故だろうと改めて考えてみると、以下の2つを確率論的に捉えているんだろうなと感じました。

・忍耐強く努力ができるか(どれだけ積み重ねてきたか)

・育ってきた環境(遺伝子レベルの話)

忍耐強く努力できるか(どれだけ積み重ねてきたか)

大学受験=勉強については、一般的に「総合的にどれだけ努力をしてきたか」の結果を表していると思います。

僕はよく「受験生の夏休み理論」といって自分の部下に言ったりするのですが、いわゆる受験勉強を経験し、難関大学に入った人は「中長期的な目標に向かうアプローチ」が鍛えられていると思います。すなわち、受験生の夏休みのように「まだしばらく時間がある。今すぐやらなくても怒られない」という状況において、未来の自分のためにその時頑張れるか、ということです。よくマトリックスで書くアレですね。

僕がよく他人を観察していて、とても優秀で結果を出す人は当然、この部分においてのアプローチが全然違っています。そしてそういった人はだいたい受験勉強を経験し、難関大学を卒業しているのです。(僕の経験上)

また、以前2013年に「テレビシャカイ実験あすなろラボ」というテレビ番組で林修先生がヤンキーに対して授業を行う企画がありましたが、その中でこんなことを林先生は言っていました。

受験生に受験のひと月前に必ずする話があるんです。

「あとひと月だね。別に君らが頑張ろうが頑張るまいが俺には関係ない。ただこれだけは言える。このひと月を頑張れるか頑張れないかが、一生を決めるよ。」

どういうことかと言うと、本番試験で『ひと月頑張った結果受かる人』がいる。『ひと月頑張った結果落ちる人』がいる。『ひと月頑張んなかったけど受かる人』がいる。今まで貯金があった人とか。『ひと月頑張んなかった結果落ちる人』がいる。これが一番多い。この4つに分かれる。

その中で、『ひと月頑張った結果受かる人』あるいは『ひと月頑張った結果落ちる人』は良いんですよ。「俺はひと月は頑張れた」と思える。だけどそこまでの準備が足りなかったら落ちるからね。

問題は、受かったけど、「何か最後のひと月で俺は頑張れなかったな」「俺はひと月も頑張ることが出来ない人間なのか」という想いで生きていかないといけない。

そうなるかどうかは君らの自由だよ、という話をひと月前にするんです。

ひと月頑張るってのは実はすごいことで、ひと月頑張れると1年頑張れるね。1年頑張れる人は10年頑張れる。10年頑張れる人は、一生頑張れる。

これを10代のうちにやっておくことに意味があるんです。それは勉強じゃなくてもいい。10代のうちに「俺は1月は頑張れるぞ」って自信を持って生きていくかどうか。

まさにこういった経験を10代でしたかどうか、これがその後の人生においても「忍耐強く努力」出来るかどうかの大きな分かれ道であると考えています。

育ってきた環境(遺伝子レベルの話)

いやいや高学歴といっても、推薦入試でエスカレータで入学したやつはどうなるんだ?という話もあるかと思います。僕は、仮にそんなボンボンと言われるような人だったとしても高学歴を評価しています。(上からじゃないんですが・・)

以前こんなエントリーを書いたのですが、

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子どもをエスカレータで有名大学に入れられるような親は、その親自身が高所得者≒高学歴であり、上記エントリーで挙げたような育て方を子どもに対してしている可能性が高いといえます。よって、エスカレータで入ったからといって勉強がそれほど出来ないかというと、そうではないと思います。

また、遺伝子レベルにおいても優秀である可能性が高いですね。例外はもちろんありますが、あくまでも確率論としてこれはもう認めないといけないなと思っています。。

そして、そういった環境で育つと、周りの友達も同じような環境であると考えられます。これはお互いに良い影響を与え合って、高め合うのではないかと思います。

学歴社会は無くならない

もちろんいわゆる高学歴な人の中にも信じられないくらい頭が悪い、仕事が出来ない人もいますし、高卒でとても優秀な人がいるのも知ってます。あくまで確率論でいくとそうなるし、特に採用などで大量の人間をふるいにかける場合の指標としては機能すると思っています。

実際、自分自身は社会に出てから学歴って重要なんだと思うようになりました。だいたい25歳くらいですかね。やっぱり良い大学出てる人って頭いい人が多い。そして、頭いい人たちに囲まれていると、さらに頭よくなるんですよ。

あと、たまにエスカレータ式で高学歴な人をボンボンと馬鹿にするのも見かけますが、僕は上でも書いた通り、ボンボンも立派な能力だと思います。(本当にどうしょうもないのもいますが・・)

僕は一時期、とても高学歴な人たちに囲まれて仕事をしていた時期がありました。幼稚園から慶應です、みたいな。そしてその中で、いわゆる育ちがいいというのは、積み重ねてきたものが全然違うなーと痛感しました。

と、色々と自分の考えを書いてきましたが、このように学歴で判断する人はいるというのが事実です。そして、そんな自分のような考えをしている人がいる限り、学歴は重視されるでしょうし、いわゆる「学歴社会」はそう簡単に無くならないと思っています。

その中で、自分は子どもたちにどんなことが出来るだろうか、と改めて考えるきっかけになりました。






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