これまで6年間子育てをしてきて「子どもの弱視」について全然意識したことがありませんでした。
といっても、僕の子どもが弱視だったというわけではなく、息子の友達がそ矯正のを始めたことで意識することが出来ました。急いで6歳の長男を確認してみましたが、特に問題なさそうでした。。
今回は「子どもの弱視」について色々調べてみたのでまとめてみます。
メガネをかけはじめたお友達
僕の長男はECCキッズへ通っています。
いつものように2歳の次男と3人で教室まで行って、外からレッスンを見ていると、お友達がメガネをかけていることに気付きました。
一緒にレッスンを覗いていたその子のお母さんに聞いてみました。
僕「あれ、メガネかけはじめたんですね」
お母さん「そうなんですよ、小学校に入ってから視力検査で弱視が見つかっちゃって~」
ん、弱視(じゃくし)??
ということで、弱視が何のことかあまり分かってない僕は頭の中でハテナが浮かびましたが、一旦話の腰は折らずに会話を続けました。
僕「え、そうなんですか・・・」
お母さん「なんか右目は1.5あるんですけど、左目は0.2しかないみたいで・・。普通3歳児検診で見つかるらしいんですけど、うちは何故かスルーされちゃったみたいで。普段は子どもも全然見えにくい素振りもしてなかったし。」
僕「・・・・・。そうなんですね。」
お母さん「視力って8歳くらいまでに決まっちゃうので急いでメガネをかけて矯正してるんです。家では片目で見るトレーニングをしたりしてます。でも本当に、何で今まで気づかなかったんだろうって、最初はショックでしたよ。でも片目を手で塞いで見せたら確かに左目は見えにくいって言うんですよ・・・」
なんだか急に不安になりました。レッスンが終わって帰り道、さっそく長男の片目ずつ手で塞いで看板の文字とかを読ませてみましたが、両方同じように見えていたようで一安心。。
家に帰ってから、改めて子どもの弱視について調べてみました。
子どもの弱視
人間の目は、生まれたばかりでは視力は弱く、体が大きくなるにつれて視力も成長していくことはよく知られていますね。
以下のページに子どもの視力についてと、その異常の発見の仕方について分かりやすくまとまっていました。
通常、子どもの両目での視力は生まれたてで0.02程度、1歳ごろには0.1程度になり、その後3歳ごろまでに急速に発達します。この子どもの視力0.1や0.2というのは近づけばはっきり見える大人の近視とは違い、距離にかかわらずりんかくがぼやけて見えます。4〜5歳ごろには子ども向けの視力検査で1.0の視力に発達しますが、もし、1.0になる前に何らかの原因によって視力の発達が止まってしまうと、弱視となり、いくら眼鏡をかけても1.0と同等の見え方にはできません。
視力を正常に発達させるためには、外界からの光や形の刺激が、両目に同時に入る必要があります。その感受性の強さは、0〜2歳ではたった1日、眼帯をしただけでも視力の発達に影響が出るとされるほど。視力の発達は8〜10歳くらいまでは続きますが、小さいうちの方が視力の発達がよく、しかるべき時期に発達しなかった視力はあとから取り戻すことができません。
こ、こんなにデリケートなんですか・・。うちの次男は現在2歳半、まだまだ気を付けないといけない時期なんですね。
なお、弱視の種類について日本眼科学会のサイトでは以下のように書かれていました。
(1)網膜に光を通しにくい(形態覚遮断弱視:けいたいかくしゃだんじゃくし)
生まれたときからまぶたがさがっている(眼瞼下垂:がんけんかすい)、黒目の部分が濁っている(角膜混濁:かくまくこんだく、白内障:はくないしょう)などの病気があって網膜に刺激が十分に入らないと視力が発達しません。しっかり視覚刺激を受け取るには、原因を取り除くための手術が必要なこともあります。(2)片方の目の位置がずれている(斜視弱視)
ものを見ようとするときに片目は正面を向いていても、もう一方の目が違う方向を向いてしまっている状態のことを斜視といいます。片目の視線がずれている場合、その目が使われないために視力が発達しません。(3)網膜にきちんとピントが合わない(屈折異常弱視)
両目に強い遠視や乱視があると網膜にきちんとピントが合いません。このような状態で過ごしていると、視力が発達しません。(4)右眼と左眼の屈折度数(近視、遠視や乱視などの屈折異常の程度)に大きな差がある(不同視弱視)
右眼と左眼の屈折度数の差が大きいと、屈折度数の大きいほうの目にきちんとピントが合わず、その目が使われないために視力が発達しません。
子どもの目の異常は早期発見が大切
これを治療するためには早期発見が大事になってきます。視力の発達は、6歳~8歳頃までに終わるとされ、早ければ早いほうが治療に対する効果も出やすいということです。
では、どのように異常に気付くか、ですが先程のベネッセのサイトでは以下のように書かれています。
診察ではおうちのかたの観察報告がとても重要な手がかりになります。「ときどき片方の目がずれるようだ」「物をみようとすると目が揺れる」など、できるだけ具体的に、詳しく伝えてください。診察中には症状が出ないこともありますので、いつから、どんなときに、どのような症状が出るのか、小さい頃からの写真やビデオなど異常が映ったものがあるとさらに大きな助けになります。
また、診察の際、目薬を使用したり、処方された目薬を自宅に持ち帰って点眼し、後日指定された日に検査を行うこともあります。これはより正確な診断をするための処置ですので、おうちのかたの理解と協力が必要です。治療では眼鏡をかけるよう指示されることもありますが、これは、遠視や乱視を矯正して弱視を治療するための眼鏡で、かけなければ視力が上がりませんから、指示通りに常用させましょう。なお、9歳未満のお子さんの弱視や斜視の治療用眼鏡には療養費が支給されます。詳しくは眼科でおたずねください。
また、目薬で有名な参天製薬のサイトではこのように書かれています。
弱視はどうやって調べるの?
斜視と違い、弱視は保護者の方が注意していても分からないことがままあります。特に片方の目だけが弱視の場合、よい方の目で普通に見ているため、気がつかないことが多いようです。3歳児検診の視力検査を必ず受けるようにしましょう。
家庭で弱視を発見するには・・・
・テレビを前の方で見る
・目を細める
・いつも頭を傾けてものを見る
など、いかにもものを見にくそうにしている場合には注意しましょう。また、片目がよく見える場合には、なかなか気づかないので、片目を隠してカレンダーや時計を見せてみましょう。少しでも異常に気がついたときは必ず眼科を受診しましょう。
なるほど・・・。確かに3歳くらいでメガネをかけてる子をたまに見かけましたが、弱視の矯正をしてたんですね。
うちの2歳半の次男は、今のところ上で挙げたような様子は見られませんが、3歳児検診はしっかり視力についても注目しておきたいと思いました。