こんな記事を見かけました。
結婚願望20代で低下=子供の希望も、「経済格差影響」-青少年機構
結婚したい、子供を欲しいと思う20代の割合が大きく低下していることが1日、分かった。国立青少年教育振興機構が実施した2015年度の調査結果を、08年度調査と比較した。同機構の明石要一青少年教育研究センター長は「経済格差や貧困の問題などが、新しい家族をつくる足を引っ張っているのではないか」と分析している。
最近よく聞くような調査結果です。ここでも先日書いたようなお金の問題が大きくクローズアップされていますね。
目次
若者の結婚観・子育て観等に関する調査
この調査結果、元ネタはこちらなのですが、
若者の結婚観・子育て観等に関する調査[結果の概要]
国立青少年教育振興機構では、日本の若者の結婚観・子育て観の現状及びそれらに関係する要因を明らかにするため、全国の20代から30代を対象とした調査を平成27年度に実施しました。この調査では、国立青少年教育振興機構が文部科学省の委託を受けて平成20年度に実施した「これから親となる若者の就労観、結婚観、子育て観に関する調査研究」(以下「平成20年度調査」とい う。)の結果も踏まえ、結婚願望や子育て願望を中心に、結婚しない理由や子供の存在についての考え方、過去の体験活動や現在の地域とのつながり等との関係に注目して分析を行いました。
「結婚願望や子育て願望を中心に、結婚しない理由や子供の存在についての考え方、過去の体験活動や現在の地域とのつながり等との関係に注目して分析を行いました」
とあるように、子どもの頃などの過去の体験が、大人になってからの結婚願望・子育て願望にどう関係しているのかを表していて、興味深い内容になっていました。
自分の子どもに結婚願望・子育て願望を持たせるには
うちには、もうすぐ6歳と2歳になる兄弟がいます。まだまだ全然先のことですが、いつかはキレイな奥さんをもらって、孫が見れるのかな~なんて考えることもあります。そうとう気が早すぎるのですが、僕の両親とか見てると、孫って本当に可愛い存在なんだなって思えて、孫に早く会いたいって思ったりします(笑。
が、そのためにはちゃんと「結婚したい!子どもほしい!」と思ってもらわないといけません。間違っても「オレ、一人でいるほうが楽でいいんだ」とか言っている大人にはなってほしくありません。
そこで、自分の子どもに結婚願望・子育て願望をしっかり持って、孫を抱かせてもらうには、どう育てていけばいいのかを考えてみました。
上記調査結果には、「調査結果のポイント」というのが冒頭で紹介されていて、そのポイントに沿った形で、どうすればいいのかを紹介します。
活発な子ども時代を過ごさせろ
小学生の時までの体験が多い人ほど、現在「結婚したい」「子供は欲しい」と思う傾向がみられる。中でも、「友だちとの遊び」「地域活動」「家族行事」といった特に 「人間的なふれあい」と関連する体験が、「結婚したい」「子供は欲しい」という意識と強く関係している。
ここでいう「体験」とは、「自然体験」、「動植物とのかかわり」、「友だちとの遊び」、「地域活動」、「家族行事」、「家事手伝い」の大きく6種類、その中でさらに各3項目に分かれて聞かれています。
活発な子ども時代(特に「友だちとの遊び」)を過ごす⇒大人になっても活発で出会いも多い⇒結婚している&したいと思う、という図式は成り立ちそうですね。
また、 「家族行事」や「地域行事」も強く関係しているのは、家族の大切さの価値観が自然と備わるからでしょうね。
中高生時代に異性とコミュニケーションを多く取らせよ
中学生・高校生の時に異性とのコミュニケーションを面倒だと思っていた人は、 現在「結婚したくない」と思う傾向がみられる。
実際にこの年代の子どもを持つ親がどう思うのかは分かりませんが、そんな傾向があるようです。
これは、中高生時代に異性とのコミュニケーションを取っていた⇒異性の扱い方を経験を持って知ることができる⇒大人になっても臆することなく異性と接することができる⇒結婚願望ある、という図式でしょうか。(もしくはそれぞれその真逆)
現状、「恋人いらない」と言う人のほとんどは、扱い方が分からない⇒面倒⇒傷つくのが怖い、ということだと思うんですよね。
度々見かけるこういう記事で話題になりますが、本当に恋愛に奥手な若者が増えているみたいですね。。
そうならないためには、中学生・高校生時代にしっかりと異性に対する免疫を作っておくのが重要ということです。
草食化させるな
平成20年度調査と比較して、若者の「結婚したい」「子供は欲しい」割合は低下している。特に、男性は「結婚したい」「子供は欲しい」割合がともに低下している。一方、女性は「早く結婚したい」人と「結婚したくない」人、「結婚したらすぐにでも(子供が)欲しい」人と「子供は欲しくない」人にそれぞれ二分化している。
この傾向こそ、男性側はまさに「草食化」のあらわれですね。また、次でも出てきますが、経済的な理由で躊躇するということも多いと思います。
なお、女性側は働き方の多様化といったところも出ているんでしょうね。
高給取りになれ
結婚していない理由のうち最も割合が高いのは「経済的に難しい」であり、次いで「一人が楽である」となっている。
まあ、金持ちになれるものならなりたいですが、調査結果は正直ですよね。
結婚する意欲はあるのに躊躇する、という理由はやっぱりお金ですよね。まあ単純に夫婦二人で暮らすだけであれば、バラバラより経済的に有利なので、恐らくこれは「子育て前提の結婚」という意味だと思いますが、夫婦共働きでの選択肢をもっと増やす、待機児童問題などの問題が早く解決されることを願ってます。
なお、「一人が楽である」という理由は正直負け惜しみではないかと思っています。。未婚者が結婚生活の何が分かるのかと思いますけどね。
地域や近所づきあいを積極的にやらせろ
ふだん「近所の人とあいさつをする」といった近所付き合いをしている人や、地域とのつながりに対して前向きな考えが強い人ほど、「結婚したい」「子供は欲しい」と思う傾向がみられる。
シンプルに地域や近所づきあいを積極的にやりましょうということですね。
これは現状どうか、という質問なのですが、子ども時代からの習慣ですよね。現状やっている人は、子どもの頃から積極的だったと思います。子どもにとって地域や近所づきあいはイコール家族ぐるみになるので、そういう習慣というか、当たり前に地域を大事にする価値観が備わっていると、また自然と家族を大事にする・家族を必要とする、という価値観になるのでしょうね。
まとめ
これらをまとめると、結婚願望・子育て願望に必要なのは、
経験による「恋愛慣れ」と「家族を大切にする価値観」+ 現在のお金
ということですね。
今はインターネットも発展し、自分を癒してくれる手段はたくさんありますし簡単に手に入っちゃうので、楽な方に流れようと思えばいくらでも流れていってしまう時代です。
また、お金がないので遊びにも行けない。そうすると出会いもない。という悪循環にも陥ってしまいます。
そうならないようにするためにも、子どもの頃からアクティブに活動させ、色々な成功体験をさせておくことが大事ですね。そうすれば早い話、モテるでしょうし、良い職業にも就けるのではないでしょうか。いわゆる勝ち組ですね。
・・・子育て頑張ろうと思います。