ゴールデンウィークが終わって1週間が経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか。今年は休みの並びが良く長い連休を過ごせた方も多かったと思います。
連休明けで5月病になっている新社会人、入社して少し仕事の壁にぶち当たり始めている新社会人、そんな彼らが周りから一目置かれ、同期から一足先に抜け出すための実用的なアドバイスを書いていきます。
働き方が多様化していき、これからますます実質的な成果主義に変わっていくことが予測されます。働く時間・場所が問われないシステムは、その人の実力そのものが問われます。いわゆる仕事がデキる人にとっては快適ですが、仕事がデキない人にとっては辛いです。そのために自分自身の地力をしっかりと身につけることが重要なのです。
質問力を身につけよ
「質問力」が大事、というのはよく言われることです。
これはもちろん「相手から良い答えを引き出すために、良い質問をする必要がある」というのがメインとなりますが、それだけではありません。
変な質問をすると、「こいつバカだな」という烙印を押されます。
そもそもそういう質問をしてしまう事自体がダメなのですが、そういう印象を持たれると、その後の挽回も結構難しいものです。
避けなければいけないのは、例えばこれらです。
以前聞いた内容を覚えていない
・・・これはまあ普通にダメですね。「それ前も言ったよな・・イライラ」となります。
ありえない前提を持ち出す
「そんなの今はいいよ、普通に考えれば分かるじゃん」って言われるようなやつです。
例えば、
「停電して電気が止まったらどうしますか?」とか「ユーザーがJavascriptをOFFにしてたらどうしますか?」みたいな、普通起きえない前提を持ち出して質問すると相手を苛つかせます。もちろん「細かく条件を出そう」みたいな場面でしたら問題ありません。
自分の意思を持ってない
何も考えずに「どうしましょう?」って聞いちゃうやつです。「君はどうしたいの?」って返されるやつですね。
一つしか選択肢が無いのに、複数あるような聞き方をする
「それ結局これだけだよね?」みたいな返し方をされるものです。これは質問してる側がだいたいよく分かってないで、それっぽく質問しているケースで、その知ったかぶりが罪深いです。
「一回ちゃんと整理してから質問してくれ」って思います。
相手にとって良くないことを平気で許可を取る
質問、もしくは許可を取る時ってその相手が受け取り方によって聞き方の温度感って変わってくると思います。
全然良くないことに対して、「○○○○にして良いでしょうか?」って平然と質問されたら、「は?良いわけないだろ、こっちが何を望んでるのか分かってんのか?」って思いますよね。「XXXを考えてましたが、こういう理由でダメで、申し訳ありませんが、○○○○ではいかがでしょうか?」など同じ結論に持っていくにしても聞き方一つで相手の印象も変わってきます。
細かくいくつか挙げましたが、結局「相手が望んでること、聞きたいことは何なのか」が理解できているかどうかです。それができていなくて失敗する人はだいたいが「自分の話せること・話したいこと」をべらべらと空気も読めずに話をします。
「話にならないやつ」という烙印を押される前に、しっかりと質問力を身につけましょう。
自主練をしろ
「人並み」で満足する人ならともかく、それ以上を目指す人であれば、自主練をしなければなりません。
高校生の部活動でもレギュラーになるような選手は全体練習だけでなく、それ以外でも自分で練習しているはずです。難関大学を目指す受験生は、学校の授業だけでなく、自分で予習復習や予備校へ通っているはずです。
仕事で与えられた業務だけをこなしていて満足しているようでは、なかなか差は付きません。強制はされませんが自由競争です。自ら情報収集したり、本を読んだり、セミナーを受けに行ったりとするような人がやっぱり伸びますよ。
発生原因を認識して改善せよ
仕事にはミスが付きものです。ミスをしない人間なんて誰もいません。大事なのはそれを繰り返さないことです。そのためには、発生原因を明らかにして改善することです。
ミスの原因としては、発生原因と流出原因があります。
よく製造業などで問題が起きた場合、その問題の原因を切り分けますが、その考え方を使います。それぞれ文字の通りですが、発生原因はその問題が起きた瞬間の話、流出原因はその問題が起きてから表面化するまでの話です。
この発生原因をとにかく潰すようにしなくてはなりません。業界によっても異なると思いますが、僕の感覚では、発生原因=ヒューマンエラー、流出原因=組織的なエラー、という例が多いです。流出原因を「確認不足」として、「確認体制を厚くしましょう」という話になりがちですが、発生原因のところをしっかり見つめてください。ここは当事者にとって頭が痛いところなのはわかりますが、発生原因をクリアにして少しでも改善していかないとレベルアップしていきません。結局ミスは起きて他人の「確認」によって表面化はしない「危なかったけど何とかなった」というのが繰り返されます。
困ってなくても改善の目を持て
仕事をしていると色んな人からアドバイスや指摘のようなものを言われることがあります。それに対して、「あ、いや別に困ってないんで大丈夫っす」のような感じで済ませてはいけません。
何かを指摘、アドバイスされた時の受け取り方で成長は大きく変わってきます。困ってるから何かを変えるのではなくて、後々困らないために、少しでもより良くするために先にやっておくのです。そして、それらは自分で良し悪しの判断はなかなか上手くいかないものです。
少しでもより良くしていく姿勢がそういうところに現れ、ゆくゆくは大きな差となっていきます。
まとめ
なかなかこういうのを教えてくれる会社って少ない気がしています。なぜなら、これらはかなり自主性が求められることですし、これらを教える先輩も自分ができていないと言えませんからね・・。
ただ、ここで挙げたようなことを意識して実力をつければ、周りと驚くくらい差がつくはずです。地力アップ頑張っていきましょう。