また、いじめのニュースが話題になっています。
福島原発から避難した現在中学1年生の男子生徒が、転校先の横浜市でいじめにあっていたということです。
その被害者生徒の手記が公開されています。
3人から・・・お金をもってこいと言われた。
○○○からはメールでも言われた。人目がきにならないとこでもってこいと言われた。
お金もってこいと言われたときすごいいらいらとくやしさがあったけどていこうするとまたいじめがはじまるとおもってなにもできずにただこわくてしょうがなかった。
ばいしょう金あるだろと言われむかつくし、ていこうできなかったのもくやしい。
○○○、○○にはいつもけられたり、なぐられたりランドセルふりまわされる、かいだんではおされたりしていつもどこでおわるかわかんなかったのでこわかった。
ばいきんあつかいされて、ほうしゃのうだとおもっていつもつらかった。福島の人はいじめられるとおもった。なにもていこうできなかった。
いままでいろんなはなしをしてきたけど(学校は)しんようしてくれなかった。なんかいもせんせいに言おうとするとむしされてた。
もう・・・、読んでいて辛すぎます。。
自分自身は、幸いにも「いじめ」というものとは無縁な子ども時代を過ごしました。が、子どもが無邪気に残酷なことはするのは、よく知っています。
手記の最後にありますが、
いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた。
この部分がグッときます・・。強く生きてほしい。これを読んで加害者生徒の親は何を思うんでしょうか。
で、この件で改めて思ったのが2点。
学校側の対応の悪さ
記事によると、
両親は学校側に加害者の名前を告げていじめを受けていると訴え出ました。学校側は被害者と加害者の双方から聞き取りを進めました。加害者側は「おごってもらっただけだ」などと説明したということです。金額も特定できず、事実関係に食い違いがあるとして、市の教育委員会にも報告しましたが、学校も市教委も重大な事態とは捉えず、それ以上の対応は行われませんでした。
不登校は小学校を卒業するまで続きました。このため両親は、直接市教委に調査するよう申し出て、第三者委員会による調査が開始されました。
生徒は、中学校にも登校できない状態が続いていて、現在はフリースクールに通っているということです。
ということですが、学校は本当に何をやっているのか。同じ子どもを持つ親として、このいじめられている被害者の親を思うとやるせないですね。どんな気持ちでこの何年間過ごしていたのか・・・。
横浜市教育委員会は、去年12月、生徒の両親からの調査の申し出を受けて、法律に基づいて第三者委員会を設置しました。
第三者委員会は、学校関係者などから聞き取りを行い、今月2日、報告書をまとめています。(中略)
さらに報告書では、学校と教育委員会の対応について、おととし生徒側から相談を受けていたのに第三者委員会を設置して調査に乗り出すなど、適切な対応を行わなかったとして「積極的に児童に対しての支援を行っていないことは、学校教育を行うものとしての見識を疑う。教育の放棄に等しい」と厳しく非難しています。
加害者の親の偏見が問題
いわゆるネット界隈で「放射脳」と呼ばれている方たちが、この加害者生徒の親なんだろうなと思います。そういう偏見を持った大人が親で、家で子どもに何を話して、それを子どもが無邪気にいじめているか、想像するだけでも寒気がします。
正直、僕は特に熱心に被災地支援とかをしているわけではありません。ただ、偏見に惑わされずに、しっかりと情報は取捨選択したいと思っています。
本当に放射脳な人たちは、こういった記事を読んだほうがよいかと思います。
今回と同じようなことで悩んでいる家庭・子どもはいっぱいいると思います。少しでもそういう被害が減ることを祈りたいです。
そして、「もし、自分の子どもがいじめられたら」というのはどうしても考えてしまいます。そうならないようにすることが一番ですが、もしそうなっても冷静に対応できるように色々な情報は集めていきたいです。