【給料上げたいなら仕組みを知ろう】『給料戦争/青木寿幸 』

給料戦争

この『給料戦争』という旧日本兵が現代にタイムスリップし、出会った会社員である主人公と給料や会社の仕組みについて学び成長していく物語の本を読みました。

読み終わり、とても爽快な気持ちになりました。はじめは何も分かってない主人公が年を取って出世していくストーリー仕立てなのですが、まあ小説というほど複雑でもなく、程よい物語感です。いわゆる勧善懲悪になっていて、そのあたりは読むターゲットをうまく捉えてストーリーを作っているんじゃないかと思いました。

給料や転職、会社の仕組みについての結構基礎的なところですが、物語調でスラスラと学ぶことができる本です。


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『給料戦争』を読もうと思った理由

この件のニュースをみたのがきっかけです。

「頑張れば賃金上がる」とは! 連合会長発言に異論反論相次ぐ
給料が安すぎる、ボーナスが雀の涙だった......などなど、多くのビジネスパーソンが賃金への不満を抱えているに違いない。自分の働きぶりからすればもっともらえるはず、納得できる対価が欲しい、と願い出たい人も多いのでは。そうした「働きに見合う賃金をもらっていない」という鬱憤がたまっているせいもあってか、日本労働組合総連合会...

この「頑張れば賃金が上がるという常識を取り戻す」発言です。「いや、頑張ることと給料上がるは関係ないよな~」とみんな思いましたよね。

また、ちょうどこの時期に会社の年末調整の結果が来ていて、一昨年(2015年)は妻が育休中で僕の扶養に入れていたのですが、2016年は職場復帰したので扶養から外れていて、それを昨年の年末調整でやったところ、今回ガクンと差っ引かれたわけで。。なんか給料、控除について改めてちゃんと知っておかなきゃなと思ったわけでございます。

元々、何年か前に木暮太一さんの『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を読んで、給料の仕組みについては目から鱗がボロボロ落ちていました。(この本はとてもオススメです。できれば社会人になった瞬間に読んでおきたかった・・)


やはりこの資本主義社会で生きていく以上、ルールをそもそも知らないと戦えないなと今回の年末調整で改めて思いました。この『給料戦争』はストーリー仕立てになっているので読みやすく初心者にも最適です。

あと、タイムトラベルものという点(笑。

まあこの本のユーザー層(20代後半から40代前半くらいまでの男性)っておそらくタイムトラベルもの好きですよね。僕もまさにそうで、この日本兵が現代に来た、そこで色々見て驚く、という設定がぐっときます。読んでて楽しいし、もし自分だったらって想像するとワクワクします。

給料を上げるためにすること

この『給料戦争』ではこのように書かれていますね。

「サラリーマンは、5つのことを徹底的にやれば、給料が上がるのよ」 由美子は、袋の裏に箇条書きで何か書き始めた。

  1. 会社に利益をもたらすこと
  2. 組織を作って、その中核になること
  3. 上司に信頼されること
  4. 自分の目標を持つこと
  5. チャレンジすること

『給料戦争』位置No.703

自分的に重要だと思うのは、②「組織を作って、その中核になること」と③「上司に信頼されること」ですね。

基本的に僕は「給料を上げる」=「出世」だと思ってます。であればやはり上司に信頼され、部下をマネジメントできる能力がその条件になってきますし、組織に与える個の影響力の度合いが重要になると考えています。

この辺りの「信頼」と「マネジメント」は僕もここ数年仕事をする中でずっと意識しています。その中で思ったのですが、この2つってとても子育てに通じるものがあるんですよね。いつかその辺りもまとめたいと思ってます。

まとめ

知っているようであまり知らない「給料の仕組み」。この本では給与明細の見方や、給料を上げるためにやるべきこと、会社の業績回復に必要なこと、転職に失敗しないためのコツ、転籍と出向について、人事評価システムについて、と会社員であれば知っておくべき会社のルールをストーリー仕立てで学ぶことができます。

小説としてもなかなか面白く、ラストはつい涙腺が緩んでしまいました・・・。


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