【映画レビュー】もしも昨日が選べたら

【映画レビュー】もしも昨日が選べたら

僕の映画鑑賞記録によると、5年前に一度観ている映画です。当時もとても面白かったことを記憶しているんですが、また観てもやっぱり良かったです。

家族って大事にしなきゃな、って改めて思います。

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『もしも昨日が選べたら』について

公開は2006年。原題は『Click』。映画の主旨として、クリック一つであんな事になったりこんな事になったり・・・という感じなので、個人的には原題が的を得ている気がしますけど、この手の映画は邦題がイマイチですよね。

主演は、アダム・サンドラー。日本ではそこまで有名ではない気がしますがアメリカではとても有名なコメディ系俳優ですね。その奥さん役を演じるのが、ケイト・ベッキンセイル。アンダー・ワールドシリーズなどの女優さんですね。とてもおキレイです。

ひょなことから万能リモコンを手に入れて、時間も含めて色んなものをコントロールできるようになった主人公。はじめはそのリモコンで色々うまくやりますが、やがてコントロールしきれなくなり、結局は道具に頼らず生きていくことを選ぶという、ドラえもん的なストーリーです。

コメディタッチの面白い前半から、わりとシリアスになる後半と飽きずに観れる映画です。ファンタジーですが、タイムリープ的な要素もあってとても好きです。

この映画、脚本がジム・キャリー主演の『フルース・オールマイティー』と同じスティーヴ・コーレンとマーク・オキーフのコンビということで、似たような演出も出てきますが爆笑しますね(笑。

仕事第一主義のお父さん

この映画の大きなテーマが「家族愛」「家族と過ごす時間」だと思います。

主人(アダム・サンドラー)公は設計士で、出世のために超ハードワークしています。彼曰く「家族のため」ということで「理想の生活を目指して頑張ってるんだぞ」と仕事に精を出しています。

そんな夫を応援しながらも心配している妻(ケイト・ベッキンセイル)は「出世したとしてももっと忙しくなるだけじゃないの?」と懐疑的。

万能リモコン

そこで、万能リモコンが登場します。

最初は、ひみつ道具を得たのび太のように、このリモコンを楽しんで使っていい気になる主人公ですが、落とし穴が待っています。

このリモコン、使う人が思ったとおりの事が起きるという実に都合の良いもので、嫌な時間を早送りできたり、聞きたくない音を消したり、色々できちゃいます。

落とし穴は主に時間に関するコントロールですが、早送りで時間を経過させると、その早送りは記憶され、次に同じシチュエーションになった場合はまた自動で早送りされてしまうという恐ろしい…。その間、身代わり的な本人が無気力な感じでやり過ごします。

リモコンを使い始めた頃、不都合なものを次々と早送りしていて、気付けば数年単位でスキップしていたり文字通り生き急いだ人生になってしまいました。スキップされた間も当然周りの人間は生活していて、本人は無気力に応対していますが戻った後ではその記憶もありません。。(いつの間にか子どもが大きくなっていたり)

飛ばしたくなる時間こそ愛おしい

主人公は、出世までの時間、夫婦間の口喧嘩の時間などをスキップしますが、そうやって飛ばしている普段の何気ない日常こそが愛おしい時間なんですよね。

先日書いた『アバウト・タイム』など含め、タイムリープものはだいたいそうだと思うますが、「結局はしっかりと毎日を悔いなく生きること」というのがこの映画でも教訓として語られます。

「生き急ぐ危険性」と「それによって失われるもの」というのが詰まっています。

今ある大切な時間。家族との一瞬一瞬を大切にしようと思う作品ですね。

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