この記事は、36歳二児の父である男が、長年の鼻づまりを解消するために鼻の手術を受けた体験記です。前回までの記事はこちらです。


前回は1回目の手術を終え、鼻詰まりに苦しんでいたところまででしたが、今回は2回目の手術から始まります。
目次
鼻のクリニックでの手術1回目
手術当日~経鼻腔的翼突管神経切除術~
そして、2回目の手術の日を迎えました。集合時間などは1回目と全く一緒で、一度経験しているととても慣れたものでした。
受付を済ませ、リカバリー室へ案内され、手術着に着替え、看護師さんと血圧を計ったり、麻酔科と耳鼻科医の先生と少し話をしたりといったのは本当に1回目と同じように進んでいきます。
手術を担当する先生の2巡目か3巡目になるので、9時半から10時くらいには呼ばれると思いますと言われます。前回のことがあったので、どうせまた結構遅れるんじゃないかと思っていたら、9時50分くらいに呼ばれました。(それでも部屋に入ってから1時間半後なので結構時間を持て余します)
手術台での流れも全く一緒で、深呼吸をして2秒で眠りに落ちました。。
今回は40分ほどで戻ってきたと妻が言ってました。
2回目の手術後はまず「鼻で息ができる!」というのにびっくりしました。詰め物は小さくなるとは聞いてましたが、「どこに入ってるの?」というくらい全然わかりません。思わず看護師さんに「詰め物って本当に入ってるんですよね?」と聞いてしまいました。この時点で結構鼻の通りがよくなっていて、これで詰め物が取れたらどうなるんだろうという期待感がありました。
術後の流れも一緒で、落ち着いてきたらオニギリを食べました。とにかくあのパンパンの詰め物がなくなり、鼻呼吸が戻ってきたことによってだいぶ楽になりました。1回目の手術後に比べると格段に楽です。そしてその後はまたベッドで過ごすわけですが、結構眠気がおそってきました。これは全身麻酔の影響というより、ここ数日ずっと断続的にしか寝れてなかったことによるものだと思いました。
そして、14時過ぎに着替えて会計して帰りました。またクリニックを出たところで流しのタクシーをつかまえ、料金もほぼ同じくらいでした。
今回は1回目に比べてかなり元気があり、妻と映画を観たりして過ごしていました。とにかくまだ詰め物が入っているとはいえ、鼻呼吸ができる喜びを噛み締めていました。この日の夜はかなりぐっすり寝れたのを覚えています。
2回目の手術後~詰め物が入っている時~
手術の翌日は会社を休まないといけないのですが、個人的には1回目の3日目4日目よりもよっぽど会社に行けたと思います。
2回目の手術後、1日目2日目はそれまでの状態と比較して快適だったのですが、徐々にやっぱり鼻の奥の奥になにか入っているような違和感は感じるようになってきました。目の下あたりになにか入っているような、そしてそれで頭が少し圧迫されるような感じも若干ありました。ただそれで頭痛がするとかは全然なく、ちょっとした違和感程度ではありました。1回目の術後のような鼻血は全然落ちてきません。ガーゼもしていませんでした。
唯一辛かったのが、鼻をかむことを禁止されていたことです。鼻をかみたいのにかめないって結構ストレスでした。
その後の数日間は、ほぼ1回目の手術前と同じように過ごしていました。つまり、普通に出勤して仕事をしていました。それは体調や1回目の術後に鼻声でコミュニケーションが難しかったところなども、ほぼ問題なかったです。
そして、2回目の手術から8日後、ようやく術後処理で詰め物を抜く日がやってきました。
待望の詰め物を抜く日
鼻をかめない日々が続いていたのでこの日を待ちわびていました。
平日だったのでまた会社を休んで鼻のクリニック東京へ。まずは3階の受付を済まし、4階のソファで待っているように言われます。既に数名が待っていました。
先に待っている人数の割とすぐに中に通されました。そして今度はリカバリー室ではなく、手術室に直接案内されます。そして手術台に寝かされ、鼻の奥の詰め物を取っていくわけですが、まずは手前にある鼻くそを取りましょうね、みたいな感じでやっていき、ガーゼに染み込ませた麻酔とかをやっていきます。
まあ鼻の奥に色々と器具を突っ込んでいくので大変しんどかったです。抜いた詰め物を見ることはできませんでしたが、抜いた時の感触としてはかなり大きいものが入っていたようで、鼻の奥ってすごいなと改めて思いました。
それを取って、軟膏などを鼻の中に塗って、先生と少し話して終わり。まだ鼻の中はかさぶただらけらしいですが、経過は順調とのことでした。一安心。
ここまでは手術室に入ってから15分くらいだったと思います。そのあとは会計と薬(前にももらった点鼻薬)をもらうのですが、結構鼻が麻酔が効いているのか痛かったです。ツンとする感じでまあまあ辛い。。ただ、鼻の通りはかなり快調で、その痛みがなくなったらこれはすごいなという期待感がありました。でもその痛みは数時間続きました。
鼻呼吸の素晴らしさを実感
そして、その痛みが落ち着いた時、鼻呼吸の素晴らしさを実感しました。
本当に鼻から入る空気量の多さに驚きます。逆に窒息しそうです(笑。まるで近視の裸眼状態からレーシックをしたようなクリアさです。世界がモノクロからカラーになりました。
その後は、鼻うがいをするように言われていたので、毎日鼻うがいを続けていました。鼻の調子は良く、寝る時に毎日ナザールを使っていた生活が信じられないほどです。
術後のもう一つの苦しみ・・禁酒
しかし、そんな快適な鼻呼吸を手に入れたわけですが、術後1ヶ月はお酒が飲めません。ちなみに、僕は非喫煙者ですが、タバコも一ヶ月は禁止です。
地味にこの1ヶ月間禁酒はきつかったです(苦笑)。
お酒が飲めるようになってから、これほど長い期間で禁酒をしたことがなかったのと、やはり付き合いでの飲み会などあるわけで、そういった場でお酒飲めないのはやはり辛かったですね・・・。
まあその分、1ヶ月過ぎてからのビールはとても美味しかったです。
1ヶ月後の経過検診
そして、2度目の手術からちょうど1ヶ月くらい経ったところで1ヶ月検診です。
このときは、30分くらい待合室で待った後、診察室では最初の診察と同じようにベッドで寝っ転がって鼻の様子を見てもらいました。写真も撮って最初の時の写真と比較をし、「これだけ鼻の奥が広がったよ」と見せてくれます。
先生が言うには治りが早いですね、とのことでした。そして今は鼻くそがつきやすい時期だから、鼻うがいをして取ってくださいとのこと。
僕はもともと花粉症で春にこの手術をしたのですが、手術後だから今年は鼻水出なかったけど、来年は出ると思うよとのことでした。花粉症自体が治ってるわけではないからねと。この先何年かしたりするとまた腫れたりするのかと言う質問には、アレルギーがあるので腫れたりとかは考えられるねとのことでした。
そんな感じで、わりとあっさり診察は終わって、また2ヶ月後にきてくださいということでした。そのときにはCTも撮るよと言ってました。次回の予約を取って、会計をして帰りました。
3ヶ月の経過検診
その後も特に問題なく2ヶ月が過ぎ、手術から3ヶ月後くらいでの経過検診に行きました。
受付を済ませると、最初に来た時にやったアンケートをやって、鼻のつまり具合とかを答えていきます。
はじめは診察室でまたベッドに横になり鼻の様子を診てもらいます。
その後、CTを撮って、鼻の通りの検査をしました。
そしてまた待合室でしばらく待ってから、診察室にてそのCTの結果などを見せてもらいます。特に問題なさそうでした。
点鼻薬を出してもらって、鼻が詰まるようなときだけ使ってくださいということでした。あと、鼻うがいは続けてくださいということ。
これで一通り通院は終わりました。その後、既に数ヶ月経過していますが特に問題なく快適な鼻呼吸ライフを過ごせていますし、術後の少しの間は辛かったですが本当に手術してよかったと思っています。
この手術体験記が、鼻詰まりに悩んでいる人、経鼻腔的翼突管神経切除術、内視鏡下鼻中隔手術、内視鏡下鼻腔手術といった手術を検討している人の参考に少しでもなれば嬉しいです。
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