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男は元気、女は優しく?

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男は元気、女は優しく?

こんなニュースを見かけました。

「男は元気、女は優しく」は昔の男女観なのか? 滋賀・栗東市の「子育てのための12か条」に大学教授が住民訴訟 「男女共同参画社会基本法に違反している」
滋賀県栗東市教育委員会が作ったチラシ「子育てのための12か条」に、昔ながらの男女観をイメージさせるイラストがあり、男女共同参画社会基本法に違反しているとして同市…

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「子育てのための12か条」

滋賀県栗東市教育委員会が作った「子育てのための12か条」というチラシのイラストが話題になっているようです。

子育てのための12か条

滋賀県栗東市教育委員会が作ったチラシ「子育てのための12か条」

出典:栗東市ホームページ

このチラシに対して、名古屋学院大の早川洋行教授が男女共同参画社会基本法に違反しているとして、市長にチラシの印刷費用など41万円を賠償するように求めているようです。

教授の主張含め、監査請求では詳しい記録が残っていて、読んでてとても興味深いです。

さて、このチラシのイラスト、古い男女感でしょうか?

「男女共同参画社会」とは

ここで重要なのは、早川教授が主張している「男女共同参画社会基本法に違反している」の「男女共同参画社会基本法」が何なのか、ということですが、内閣府男女共同参画局というところに説明が載ってました。

前文

我が国においては、日本国憲法に個人の尊重と法の下の平等がうたわれ、男女平等の実現に向けた様々な取組が、国際社会における取組とも連動しつつ、着実に進められてきたが、なお一層の努力が必要とされている。

一方、少子高齢化の進展、国内経済活動の成熟化等我が国の社会経済情勢の急速な変化に対応していく上で、男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会の実現は、緊要な課題となっている。

このような状況にかんがみ、男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置付け、社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要である。

ここに、男女共同参画社会の形成についての基本理念を明らかにしてその方向を示し、将来に向かって国、地方公共団体及び国民の男女共同参画社会の形成に関する取組を総合的かつ計画的に推進するため、この法律を制定する。

出典:男女共同参画社会基本法 | 内閣府男女共同参画局

「男女共同参画社会」とは、『男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる社会』ということですね。

早川教授の主張

ここで今回の早川教授の主張ですが、

総じてこのチラシ・ポスターは、本来の趣旨が家庭教育の重要性を訴求するものだとはいえ、古い時代の家族像を前提とした、固定的なジェンダー、性別役割期待を推奨するものとして受け取られる内容となっている。そして、こうしたチラシ・ポスターを作製配布することは、現代の日本社会において推し進められている男女共同参画社会の実現へ向けた取り組みからして、その趣旨に真っ向から逆行するものと言わざるをえない。

現代社会の現実には、元気で社会的な「女の子」、やさしく家庭的な「男の子」もいる。また、社会的に活動している厳しい母親もいるし、家事育児に取り組むやさしい父親もいる。 そして、父子家庭、母子家庭が存在するのは当然である。このチラシ・ポスターは、そうし た諸々の事実に対しての配慮を欠くものであり、旧来のジェンダーに固執しつつ、男女や家庭を固定的に描き理想像としている点で、差別的表現を含んでいるとも言える。

出典:栗東市職員措置要求にかかる監査結果

まあ言いたいことはわかりますね。確かに「男の子」「女の子」が一般的に想像されそうな役割で描かれている内容になっているといえると思います。そして、今回のはその内容で公的機関がチラシ・ポスターを作ったというのを問題視しているのでしょうね。まあ男女共同参画社会の実現へ向けた取り組みに真っ向から逆行しているかどうかは分かりませんが・・。

「公的機関が作るものであれば、現代の実態に即した多様性に配慮したイラストにしなさいよ」ってことですよね。

でもこのチラシ、多様性を認めたイラストにすれば良かったんですかね。役割の男女をバラバラにしたり、髪の長い男の子とか、短髪の女の子とか。でも仮に制作者側に立つと、このチラシの主旨って、書かれている12か条であり、イラストはあくまでもその12か条の内容を分かりやすく伝えるためのパーツなんですよね。だから、そこではイメージが想像される分かりやすさが重要であるのでチラシの目的からすると、その表現としては適当だと思うんですよね。。

違いを認めるということ

当たり前ですが、男と女は違っています。身体的機能が違っているので同じ役割はできませんね。

少し話は飛躍しますが、こういう問題で僕が重要だと思うのは、「違いを無視して同一化するのではなく、違いを認めること」だと考えています。男女間はもちろん、国籍も含めて、人間は一人ひとり違っていて当然です。

また、そこには「正当な競争」はあるでしょうし、その結果の優劣は出てくると思います。僕は一昔前に話題になっていた運動会のかけっこで順位を付けないとかは反対です。

ただし、「差別」はダメですよ。差別は、その違いによって「不当に」区別することだと理解しています。この「不当に」というのがポイントで、初めから機会が与えられないとか、初めからそのイメージをもって決めつけられるとか、そういうことですよね。

僕の大好きな映画「スパニッシュ・アパートメント」の中の何気ないセリフで、「全てのアイデンティティは矛盾なく存在する。お互いに尊重し合うことが重要なんだ」というのがあるのですが、この「すべてのアイデンティティは矛盾なく存在する」というのは自分の中で大切なワンフレーズになっています。

※この映画は「男女間」というより「国籍や地域間」での話ですが。

今回の件、この早川教授の訴えによって、色々と考える良い機会になりました。

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