【不倫のメカニズム知りたくないですか?】糟糠の妻はなぜ捨てられるのか/大西明美

【ブックレビュー】糟糠の妻はなぜ捨てられるのか/大西明美
こんな本を読みました。

『糟糠(そうこう)の妻はなぜ捨てられるのか』/大西明美

不倫」は2016年の大きな大きなキーワードでした。もちろん自分は不倫の経験はないし、今後もする予感もないですが・・・。

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読もうと思ったわけ

この本で書かれているのは、男が成功すると貧しい時代を支えて来た妻を捨てる、ということです。

男が成功を求めるのは、ある種本能的に当然であり、もちろん僕も程度の差はあれ何らか成功することを望んでいます。不倫をする予感がないと書きましたが、自分も男ですので、その男が不倫に走るメカニズムを知っておくことは重要ではないかと思ってこの本に興味が沸いたのです。


『糟糠(そうこう)の妻はなぜ捨てられるのか』について

この本の著者、大西明美さんは、婚活アドバイザーで20年で43,000件以上の婚活&恋愛アドバイスを実施し、1,000人以上の不倫カウンセリングを行ったというその道のスペシャリストです。

その経験を元にこの本は書かれています。女性によって、女性目線で基本的に女性向けに書かれた本でありますが、僕みたいな既婚男性が読んでもかなり面白いです。

成功男と不倫のメカニズム

ただ、この本に出てくる不倫をする男は「成功男」です。ここでの成功男の定義とは、仕事ができて年収も高い男性のことですね。

成功男は、仕事ができる。まわりの評価が上がり名声となる。同時にお金を稼ぐ力も高まる。名声もお金もほしいままにする男性を女性が放っておくわけがない。

そして、彼らはエネルギーに溢れています。そして、

エネルギーは必ず熱を帯びているので、発散先がなければ、その熱で自分自身を燃やし始めてしまうからだ。 するとどうなるか。すべてを手にしても退屈を持て余し、うつ症状を引き起こしてしまう。一気に燃え尽き、無気力になる危険性も高くなる。かえって成功を維持できなくなる。

このエネルギーの発散先が不倫となるようです。。

また、成功男は常に戦っています。

社会的な成功はライバルに打ち勝つことで得られる。ライバルに打ち勝つということは、勝負をしていることが前提だ。つまり、成功を重ねていくというのは、次々と勝負を続けるということを意味する。 勝負を続けるということは、常に不安と隣り合わせということになる。 成功男たちは、堂々としているように見えても、常に不安と戦っている。不安を解消するために努力を続ける。

こういった不安なところに、つけ込むすきがあるということですね。

成功は直線で上昇し続けない。 上がったり下がったりを繰り返しながらトータルで上がっていく。上がっている時期はイケイケで不安に簡単に勝てても、下がっていたり、停滞している時期は「大丈夫だろうか」と不安になるものである。 こんなときこそ、男性は女性から癒やされたいと思う。 「あなたなら、大丈夫」と言ってもらえることを望むのだ。

なんだかとても分かりやすい(笑。

そして当然、成功男の関心事の中心は仕事ですので、不倫相手となるのも仕事での姿(成功時、苦悩も含めて)を理解してくれている会社関連の女性が多いそうです。同時に、成功男の仕事の話題・価値観にあわなくなった糟糠の妻は、「つまらない女」とみられ、捨てられていくそうです・・・。

夫と妻の見ている世界に埋められないギャップができる。このギャップの間に愛人が滑り込んでくることにより、夫が奪われるという話だった。私たちは見つめているものをベースにして話題が生まれる。だから見ているものが違えば、話がかみ合わなくなってくる。かみ合わなくなると、意思疎通がうまくいかなくなる。「話が合わないからつまらない」と夫婦はお互いに感じるようになる。このことがきっかけで夫婦の間に隙間ができてくる。そこを埋め合わせてくるのが愛人である。成功男は常に成功し続けようとするから、最大の関心事は常に仕事である。だから不倫相手は同じ会社の人間が多いという話は何度もしてきたとおりだ。妻は夫と同じ会社で働いていない限り、夫の仕事に関する知識量は同じ会社の人間にはかなわない。

「不倫する男性のタイプ」「不倫しない男性のタイプ」か

まあ自分はそもそもこの本でいうところの「成功男」にはまるで当てはまらないので、そんな甲斐性を働く余裕もないのですが、この本で紹介されている「不倫をする男性のタイプ」にも当てはまりませんでしたし、逆に「不倫をしない男性のタイプ」の方が心当たりがありました・・・。人見知りタイプ(笑。

それぞれチェックリストも載っていたりして面白いです。

なお、この本には「捨てられる糟糠の妻のタイプ」についても紹介されているのですが、もし仮に僕がこの先とても成功したとすると、「糟糠の妻」となるわけですが、どうなのかと想像してみました。。「無意識でつかんだ玉の輿妻」に当てはまりそうな気がしましたが、そんな想像する前に、まずは成功男にならないとですね・・・。

まとめ

2016年、ゲス不倫という言葉がとても一般的に使われるくらい、不倫ネタが満載でしたね。そして、世間の風当たりもとても冷たくなっているように思います。

そんな世間を賑わせている不倫、特に成功した男性が何故不倫に走るのかのメカニズムが実例も交えて語られていてスラスラ読めました。

現在、旦那が成功男な妻も、これから成功するかもしれない旦那を持つ妻も、成功している男性も、成功していない男性も、既婚者はとても楽しく読めると思いますのでオススメです。


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