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【今の時代こそ必読】『自分の給料をいまより上げる方法/木暮太一』

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【今の時代こそ必読】『自分の給料をいまより上げる方法/木暮太一』

最近とても関心事の「給料」についての本です。

先日、こちらでも書きましたが、給料について考えるには、まずその仕組みを知ることが大切だと考えています。

【給料上げたいなら仕組みを知ろう】『給料戦争/青木寿幸 』

その流れでこちらの本も読みました。

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著者の木暮太一さんについて

著者の木暮太一さんは、富士フィルム⇒サイバーエージェント⇒リクルートと渡り歩いてきた経済ジャーナリストで、最近は「とくダネ!」のコメンテーターもされています。このかなり文化も違いそうな3社で働いた経験があるので説得力がありますよね。

以前、木暮太一さんのこちらの本を読みました。僕はこの本は何度も何度も読み返してますが、とても大変に参考になってます。今回の本も基本的には言っている内容は同じです。

ちなみに、僕がこの『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』を買ったのは、この本が出る時に購入者イベントがありまして、その出演者が「木暮太一×中川淳一郎×常見陽平」という面々でした。僕は当時から中川淳一郎氏が好きでその繋がりで興味を持ったのが最初です。このトークイベントはとても有意義なものでした。

以下、『自分の給料をいまより上げる方法』に書かれているとても大事だなと思った点をまとめます。これらは「今」の時代にこそしっかりと理解して実践すべきだと改めて思いました。この、長時間労働が問題視され「働き方」とは何なのかが問われている時代こそ、「給料」「労働の対価」についてじっくり考える必要があると思っています。

給料の仕組みを誰も知らない

頑張ったから給料が上がるの幻想

僕は今の会社内での立場上、複数の部下と細かく週一ペースで面談をする機会を設けています。僕の会社は2月末が期末で、賞与も年一回の決算賞与・昇給もこのタイミングです。今くらいの時期はやはり賞与や昇給に関しての関心は高いのですが、給料も賞与も今期の実績/結果に対して決定・支払われるイメージがあるっぽいですね。いわゆる「頑張ったから給料が上がるの幻想」です。恐らくプロ野球の契約更改のイメージで、「今年はどんな成績でした。なので来季の年俸はいくらです」みたいなのを自分たちにも当てはめてるんじゃないかと思われます。

ですが、これは僕はずっと面談の中で違うと言い続けています。賞与に関しては今期の実績と連動するのはある程度間違いはないですが、給料については連動性は低いと言っています。これについてはこの本にも書かれていますね。

「あなたの給料は、あなたの努力や成果で決まっているわけではない」という事実です。

位置No. 392

一方、僕がこの調査の回答に注目したのは別の部分でした。「がんばって成果をあげた人が高い給料をもらうべき」と多くの人が考えている、という点です。そしてその前提には、「成果をあげれば、給料も上がって当然」という心理があります。 最初に申し上げておきます。 あなたが成果をあげても、それに比例して給料が増えるわけではありません。あなたが土日を返上し、プライベートを犠牲にしても、給料はそれに見合うだけ増えるわけではありません。

位置No. 399

そもそも期待しているからそれを下回るとやはりがっかりするわけで、「会社は自分のことを正当に評価していない!」とどうしても不満を持ち、やがては退職してしまうケースもありました。ですが、それってすごくもったいないと思うんですよね。そもそもそんな基準で決定されていないものを勝手に期待値を上げてガッカリするという・・。

給料の決まり方についてはしっかりみんなルールとして抑えておくべきと考えています。

給料を決めているものとは

「価値」と「使用価値」

ここで重要になってくるのが筆者得意の『資本論』ですね。

では、資本主義経済の原理原則は何からわかるのか? 経済学を17年間研究してきた結果、僕が到達した結論は、『資本論』に一番わかりやすい答えが書いてある、でした。

位置No. 430

この中で大事な考え方があります。「価値」と「使用価値」です。

『資本論』で解説されている理論には、いくつか重要な柱があります。そのひとつが以下です。

1 商品には、「価値」と「使用価値」がある

2 需要と供給のバランスがとれている場合、商品の値段は、「価値」通りに決まる

位置No. 465

「使用価値」は「それを使うメリット」という意味で普段僕らが「価値」として使っている言葉ですね。

一方でこのマルクスがいうところの「価値」とは、「労力の大きさ」のことを指しています。

『資本論』の中では、「価値」は「労力の大きさ」という意味で使われています。つまり「価値が大きい=多くの労力がかかっている」ということを言っているのです。「それを作るのにどれだけ手間がかかったか」を測る尺度なんです。

位置No. 484

価格を決定する相場を作るのはあくまでも「価値」であり、そこから上下する要因になるのが「使用価値」ということです。これを我々の給料にも当てはめます。僕らも「労働力」という商品を会社に売っていると考えるわけですが、ベースとなる相場を作っているのが「価値」となります。

明日も働くために必要な経費が給料

あなたの給料を決めているのは、あなたの労働力を作るために必要な要素の合計なのです。

位置No. 623

「給料は、あなたが明日も働くために必要な経費で決まる」

位置No. 659

ということですので、その提供できる「労働力」がどれだけの労力がかかってきたか、それを再生産するのにどれだけ経費が必要なのか、によって給料は大きくは決定されるということです。つまり「年齢」や「経験に基づく基礎力」というところが給料の金額を決める大きな要素となり、どれだけ成果を上げたかはそもそも全然考慮されないのです、理屈上は。

労働者がこれから生きていくために本当に大切なこと

労働力の価値を高める

あなたが仕事をするための体力・知力をゼロから作り上げるとしたら、どのくらいコストがかかるかで労働力の価値は決まっています。 そのコストを高めること、つまり「自分」という労働者をゼロから作り上げるときにできるだけ高いコストがかかるようにすることが最も大切です。言い換えると、「企業があなたの代わりを連れてこようとすると、非常に高くつく」という状態を作らなければいけないのです。

位置No. 1624

分かりやすくいうと、「もう一回自分と同じ労働力を雇うとしたらどれだけコストがかかるか」ということですね。それがその労働者自身の価値と呼べるもので、それが「非常に高くつく」という状態を作ろうということです。

そもそも「どんな働き方」をするか

このような状況の中で考えなければいけないことがあります。 それは、「自分は、どんな働き方をしたいのか?」です。 目的地を決めなければ、どこにもたどり着けません。経営でも、「目標」を定めなければ、何も実現できません。まず、自分がどこに向かいたいのかを明確に定義しなければいけないのです。 本来は、「給料を上げるためにはどうすればいいか」の前に、「そもそも、給料をたくさん欲しいのか?」という質問に答える必要があります。 自分はどこを目指しているのか?  どんな働き方をしたいのか? これからの時代、労働者に一番必要な問いは、これかもしれません。

位置No. 2325

最近は特に話題になっている「働き方」ですね。これは以前、こちらで書きました。

【長時間労働問題】全てのハードワーカーが犯罪者ではない

パタハラによる男性の育児休暇取得問題とその対策について

まずは自分の中で「どんな働き方がしたいのか」を明確にするということでしょう。これが分かっていない人が意外と多いのだと思います。

そして結局、自分がどう働くかを決めるわけですし、そこの選ぶ選択肢が多ければ多いほうがいいでしょうし、社会や会社はその選択肢を増やすとともに、選びやすい空気感も作っていかなければいけないですね。

10年かけて自己内利益を黒字に

そして、この問いに答えることができたら、10年かけて、自己内利益を黒字にしていくことを考えます。お伝えしてきたように、いますぐ黒字化を目指して、報酬を換金してしまうと、将来大きく育ちません。 そこで、目標を決めたら10年かけて黒字にしていく、それまでじっくり育っていくことを考えます。「10年」というのは、「それくらいの長期間で」という意味です。実際には「9年」でも「11年」でも構いません。 短期間で手っ取り早く成し遂げようとしても無理です。10年間、腰を据えて取り組んでいかなければいけないのです。 自分が目指している働き方を明確にし、ハリネズミの概念でジャンルを絞ります。そして、「好きなこと」が「得意なこと」になるように、またその仕事で人の役に立ってお金がもらえるように、自分を高めていきます。 そうして、10年かけて自己内利益を黒字にしていきます。 10年かけて何かを成し遂げようとする人は少ないです。 だからこそ、あなたは「代わりがいない人材」になれるのです。これこそが、労働者がこれから生きていくために本当に大切なことなのです。

位置No. 2325

「自己内利益」とは、木暮さんの作った言葉で、給料を得るために使われている体力的・精神的エネルギーもちゃんと計算に入れて、自分の中での利益(自己内利益)を考えよう、ということです。

自己内利益 = 収入 ー 収入を得るのに費やしたもの(体力的・精神的エネルギー含む)

そして、その自己内利益を10年レベルの長期間で最大化させていこうということです。これは自分の中での基礎力や資産を積み上げていき、「代わりがいない人材」になることを目指すわけですね。

まとめ

とにかく、給料は成果によって決まるものではないということです。自分の労働力の「価値」を上げ、代わりの人を連れてこようとすると「高くつく」と思わせる状態に持っていくことですね。

この木暮太一さんの本は他にもいくつか読んでいますが、どれも分かりやすくてオススメです。

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